IT時代の次は?

IT時代の次は?

企業のグローバル化競争要因として考えられる要素は時代と共に変遷してきた。
一般的に考えられている,これまでの変遷は以下の通りである。

図 グローバル競争要因の変遷

出所:大田正孝 (2008),『多国籍企業と異文化マネジメント』,同文館出版,91頁を参考。

仮に2000年代をITの時代とした場合,2010年以降の時代をどのように定義すればよいか。

2005年頃から,ITに変わって
ICT(Information and Communication technology)
という言葉が頻繁に利用されるようになってきた。

情報を伝達するだけでなく,相互間でコミュニケーションすることが重要になってきたのである。
社会の存在が今以上に大きくなったと言い換えることもできる。

インターネット上の企業ホームページを一例に挙げると次のような事が起きている。
これまで,ほとんどの企業はインターネット上に自社のホームページを構築し,自社の情報を発信してきた。

しかし現在ではFacebookやTwitterといったプラットフォームの登場が追い風となり,
企業と社会がリアルタイムで対話できる仕組みが出来上がりつつある。

情報の流れ方が
企業→社会
といった一方的なものから,

企業⇆社会
といった双方向へと変化しているのだ。

2010年頃になり,やっとこのような仕組みが機能し始めた様に思える。
Facebookの企業ページが利用されるようになったのも,
Twitterを企業が積極的に利用し始めたのも,ここ1,2年の事だ。
ここでは便宜的にFacebookやTwitterを例に出したが,その他のSNS(Social Networking Service)でも同様である。
このような傾向はもちろん日本に限った事ではなく,発祥国の米国を始めとして世界各地で見ることができる。

今後,企業は消費者・株主などといった社会とのコミュニケーションを更に巧く行い,経営に活用していくことが
グローバル市場で競争するために重要になる事は明白ではないでしょうか。

2010年以降は,「情報共有」の時代。
より相応しい言葉があるかもしれないが,このように定義してみました。

以上,筆者の一考察でした。

さて,2000年代をITの時代とするならば,2010年以降のポストIT時代を
みなさんはどのように考えますか?

大石研究室
古川裕康